ex05【スパイたちのショータイム】ストーリー(前編)
舞台は魅惑のサーカス！ 華やかなショーの 裏側に潜入せよ！
▼Introduction
王国に滞在する外務議員の娘が誘拐された。誘拐犯は娘の身の安全と引き換えに共和国の情報をよこせと議員をゆする。 コントロールはチーム白鳩に娘の奪還および黒幕を突き止めよとの任務を下した。 娘が拉致されているとの報告があった場所はサーカス。 アンジェたちは新人の団員として現場に潜入し、娘の奪還作戦を開始する。
登場人物
本編
女子高生カバー
アンジェ、ちせ、新入り。コントロールからの任務がきた
今度はなんじゃ？
王国に滞在している共和国外務委員の娘が何者かにさらわれた
娘の安全と引き換えに、共和国の情報を渡すよう揺さぶりをかけられているんだと
情報を渡しても娘を返す気はなさそうだけれど
だろうな。私たちの任務は議員の娘を取り戻して情報流出を防ぐこと
それと誘拐犯の裏にいる人物をつきとめることだ
了解
この面子に声がかかったということは潜入先は危険な場所なのか？
いやぁ危険といえば危険なんだけどさ・・・
もったいぶった言い方をするのね
ドロシーの女子高生カバーが危険なのは十分に知っているわ
だからまだいけるっての！サーカスだよ、サーカス！
・・・サーカス？
17号合流
上手くサーカスに入り込めたな。さっそく別動隊と合流するか。
うぬぅ・・・
なに？
さっきから難しい顔をしてるな
(姉上、アンジェもドロシーもかわいらしい衣装です。一方ちせは)
(・・・これはやはり女の武器の差なのでしょうか)
いらっしゃい。よく来たわね、かわいいお嬢さんたち
あんたがコントロールから派遣されたスパイか？
ええ。17号とでも呼んでちょうだい
私の調香した香りを使えば監視の目を引き付けるなんて造作ないわ
あなたたちまで惑わせるといけないからあらかじめこの薬を飲んでおいてね
その薬は信用できるの？
コントロールのお墨つきよ。安心していいわ。
・・・本当でしょうね
薬を使うスパイについてはコントロールからも情報をもらっている
薬の内容も事前に調査済みだ。素直にもらっておこう。
・・・
チャーミングなライオンさん、私の胸になにかついているかしら？
いや、失礼した。私も薬をいただこう
(姉上、現実は非情ですがちせは負けません・・・)
準備はできた？
ええ
それじゃあ、いってらっしゃい
私の香りで会場のみんなはあなたたちのショーのとりこよ
香りがなくてもみんなを魅了してみせるさ。なぁ相棒
このナイフ、使い慣れてないの。手元が狂わないことを祈っていて
・・・そういう嘘はシャレになんないっての。ちせに新入り、娘の捜索は頼んだぞ
アリシア合流
アンジェたちのショーは盛況のようじゃな、このすきに17号の言っていた仲間と合流するか
たしかアリシアといったか・・・
呼んだかしら
！
聞きなれた音・・・スパイの音ね待っていたわ。私はアリシア、よろしく
あ、あぁ
議員の娘の居場所の検討はついているのか？
ええ。コントロールに教わったのと同じ声がこっちから聞こえてきているの
でも普通の人間には聞こえないはず。私の耳、そう改造されているから
(なるほど、ベアトリスの喉のようなものか)
目的地はもうすぐ、そこの角を曲がった先よ
承知した！
あ、そっちは・・・
きゃあっ！
子どもか。すまない、けがはないか？
・・・ひざをすりむいてしまっているな。よし、『痛いの痛いの、とんでけー』
これか？父上直伝の東洋の魔法だ・・・困ったことに、たまに効かないこともあるが
ううん、効いたわ。ありがとうお姉さん。どういうものか見えないのが残念だけれど
見えない？・・・その緑色の瞳ケイバーライト障害か
ええ。けれど日常生活を送るのに支障はないから大丈夫
こう見えて、一輪車に乗りながらジャグリングだってできるのよ
そんな・・・なぜ自ら危険を冒すようなまねを
そうしないとごはんが食べられないもの。うちの団長、厳しいから
私のショー、人気なのよ。他の子のジャグリングよりもスリルがあるって
・・・
その子の境遇は任務に関係ないわ。はやく行きましょう
そう・・・じゃな・・・
後編へつづく→まだ
